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エチオピアの主食、インジェラとは?その作り方と食べ方をご紹介

インジェラ

エチオピアの国民食インジェラについて

この記事を読むための時間:3分

インジェラはテフというイネ科の穀物を粉状にして水で溶き、発酵させたあと鉄板でクレープ状にして焼き上げるエチオピアの国民食です。エチオピアでは主食として、またはお祝いの席の振る舞い料理として食べられています。焼きあがった生地にはアインと呼ばれる気泡が細かく現れますが、このアインが多いほど出来が良いとされています。ワットと呼ばれる辛いシチューにつけて食べたり、スープの具材にして食べるのが一般的です。今回は日本人にあまり馴染みのない発酵食品、インジェラについて解説していきます。エチオピアに関心がある方や、あまり知られていない発酵食品、インジェラについてもっと深く知りたいと思う方は是非ご覧ください。

発酵食品、インジェラとは

インジェラの原料はテフという、イネ科の穀物です。テフを粉状にしたあと水で溶いて発酵させます。発酵の時間が短いと甘い生地に仕上がりますが、時間が経つと発酵食品特有の酸味が強くなり、風味も独特になるのだとか。発酵が終わった生地は鉄板に薄く引いてクレープ状にして焼き上げます。できあがった生地は皿のようにして、ワットと呼ばれるシチューを乗せて食べるのが一般的です。この食べ方からインジェラは「皿のいらないパン」とも呼ばれています。エチオピアの家庭では食事の際に皿のように盛り付けたインジェラを取り囲み、みんなで取り分けて食べるのだそうです。毎日の食事として、またおやつとしてインジェラはエチオピアの家庭には無くてはならないものなのです。

インジェラの原材料「テフ」とは

テフはイネ科の植物で、インジェラの主原料としてエチオピアでは最もポピュラーな穀物です。テフについて特記すべきは、その栄養素の豊富さ。アミノ酸、タンパク質、鉄分、カルシウム、食物繊維などの栄養素が含まれており、特に鉄分やカルシウムは小麦粉よりも多いのが特徴です。また、テフにはグルテンがほとんど含まれておらず、栄養豊富でグルテンフリーの健康食品としてアメリカやオーストラリアでも注目が集まっています。

アインとは

アインとはインジェラを焼く際に現れる気泡のことです。アインはインジェラの焼き上がりの良し悪しを決める重要な要素とされています。アインが多い程美味しく焼きあがった至極のインジェラとなるわけです。

インジェラの作り方

インジェラを作る時の重要なポイントは、その発酵時間です。テフを水で溶いた生地はとてもデリケートで、発酵する際、温度や湿度に対してかなり敏感に反応します。自分好みのインジェラを作るには、その発酵時間の見極めがとても大切です。

発酵

粉状のテフを水で溶き、発酵させます。テフにはブドウと同じように自らの酵母で自然発酵するので、パン生地のようにイーストを混ぜたりはしません。自然発酵のみで作るからこそ、アインが細かく現れた、独特の食感のインジェラが生まれるわけです。また、前回焼いた際に残しておいた生地を混ぜて発酵させるのが一般的です。

クレープ状に焼く

発酵した生地を鉄板に広げて焼いていきます。クレープ生地のように薄く広げて焼くのですが、流し込んだ生地を鉄板の上で伸ばすのではなく、少しずつ生地を円を描くように回し入れながら焼いていきます。この独特の手法は難易度が高く、覚えるにはかなり大変です。回し入れながら焼くことにより気泡をつぶすことなく、アインを細かくつけながら焼くことができます。

巻いたり皿にしたり・・・盛り付け

焼き上がったインジェラは巻いて盛り付けたり、そのまま皿のように広げて盛り付けたりします。広げたインジェラの上にワットというシチューなどを直接盛り付けて完成です。食べる順序は最初に巻きつけたインジェラを食べ、最後にワットの下に敷いたインジェラを皆でちぎって食べるのが一般的だそうです。エチオピアの家庭では盛り付けられたインジェラを皆で囲み、日本の鍋のように取り分けながら頂きます。

インジェラの食べ方

インジェラはそのままちぎってスープやソースを付けて食べたり、スープに直接入れて具材として食べたりします。

ワットを添えて

インジェラによく添えられるワットとは、お肉や豆などを煮込んだエチオピアのスパイシーなシチューです。ワットを皿のように広げたインジェラの上に直接乗せて、付けながらいただきます。インジェラの発酵による独特の酸味や食感がワットによく合い、エチオピアで最もポピュラーな組み合わせです。

スープやソースの具材として

インジェラをスープの具材にしたり、ソースで直接和えたりする食べ方もエチオピアではよく見かけられます。見た目が少々悪く、外国人観光客からは敬遠されがちですが、食べると意外と美味しいといった評判も最近では耳にするようになりました。

グルテンフリーの発酵食、インジェラを食べよう

インジェラはエチオピアの国民食ですが、日本ではまだ知名度が低く、あまり浸透していません。ですが、栄養豊富でグルテンフリーの発酵食品としてアメリカやオーストラリアでは注目を集めており、この2国ではインジェラの主原料であるテフの栽培も始まっています。日本にもいずれその波が来るのではないでしょうか?日本でもインジェラを味わえるエチオピア料理店はいくつかあり、独特の酸味や風味がクセになると、話題になっているようです。発酵食品が大好きな方、インジェラを一度試してみてはいかがでしょうか?

 

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