キビヤックってどんな食べもの?味と臭いと作り方
世界レベルの異臭料理『キビヤック』とは
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『キビヤック』を知っていますか?『キビヤック』とは、極寒地域に住む民族が作る伝統的な発酵食品です。強烈なにおいを放つことで知られていますが、クリスマスや正月、誕生日など、特別なお祝いの席で食べるご馳走です。ここでは、そんな極寒地域のご馳走『キビヤック』とはどんな食品なのかをご紹介します。
極寒地の発酵食品『キビヤック』
『キビヤック』は、アラスカのエスキモーやカナダのイヌイット、グリーンランドのカラリットといった極寒地域に住む民族が作る伝統的な発酵食品で、日本で言えば漬物のようなものです。発酵することで栄養価が高まるため、寒い地域に住む人々にとって貴重な栄養源でもあります。冒険家の植村直已さんが1978年に『北極点犬ゾリ単独行』に挑戦したときのこと。グリーンランドでわけてもらった20羽の『キビヤック』をサポート隊に預けたところ、いつの間にか誰かが食べてしまっていたのだそう。それがよほどショックだったようで、基地との交信のたびに1週間も犯人捜しをしていたのだとか。北極点到達後に、自分へのご褒美として『キビヤック』を食べようと思っていたのかもしれません。
衝撃!想像を超える『キビヤック』の作り方と食べ方
『キビヤック』の材料は、アザラシとアパリアスという、日本ではヒメウミスズメと呼ばれている鳥です。鳩よりも小ぶりで足に水掻きがあり、腹以外は黒い色をしている水鳥で春に群れをなしてやってきます。その鳥たちとアザラシでどうやって『キビヤック』を作るのか、また衝撃の食べ方も見ていきましょう。
- 捕獲したアパリアスは、羽の脇下あたりを締めて心臓を止めてから、内臓を腐りにくくするために直射日光のあたらない涼しい場所に放置して冷やします。
- アザラシは腹部を割き内臓や肉などを取り出して、皮と皮下脂肪だけの袋の状態にします。
- 冷やしたアパリアスをアザラシの腹部に詰め込みます。空気が残らないようパンパンになるまで詰め込んだら、糸で縫い合わせて閉じます。
- 地面に穴を掘りアザラシを埋めたら、キツネなどの動物にとられないよう石や岩を積み上げます。
- 2カ月~数年間放置したらアザラシを掘り出して、中から『キビヤック』になったアパリアスを取り出します。
- 『キビヤック』の食べ方は、尾羽をむしり取って総排出口(人間で言えば肛門)に口をつけて、発酵して溶けた内臓をすすります。また、肉や皮、脳みそも食べることができ、どろっと溶けた内臓は調味料としても活用できます。
『キビヤック』が放つ臭気は世界レベル!
実は、『キビヤック』の臭気は世界でもトップクラス。世界一臭い缶詰として有名な『シュールストレミング』には及ばないものの、日本の納豆や焼きたてのくさやよりも臭い世界第4位です。1位の『シュールストレミング』は、そのにおいとは反対に味はとても美味しいと言われています。
臭いものほど美味しい?
『キビヤック』の味その強烈なにおいばかりがクローズアップされてしまっている『キビヤック』。残念ながら日本では食べることはできませんが、食べた人の話によると、癖になるほど美味しいのだそうです。植村直已さんが初めて『キビヤック』を前にした時、気持ち悪くて尻込みしたそうですが、食べてみると美味しくて、すぐに大好物になったのだとか。「エスキモーの食生活の中では最高」と言うくらい美味しいようです。
まとめ
『キビヤック』は、極寒地域に住む民族が、お祝いのときなどに食べる伝統的なご馳走です。その作り方と外見と食べ方は、見たことも食べたこともない日本人からすると衝撃的ですが、実はとても美味しくて栄養豊富な食べ物です。
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