バリ島の民族舞踊ケチャとは?独特の魅力や鑑賞方法など詳しく紹介
ケチャとはバリ島の三大民族舞踊のひとつ
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世界有数のリゾート地として知られるバリ島では、バリ島独自の文化とヒンズー教とが結びついた「バリ・ヒンズー教」が生活の基板となっています。多くの文化や伝統芸能が根付くバリ島の三大民族舞踊の一つ「ケチャ」は、ひと際異彩を放っています。魅惑的かつダイナミックな踊りで、バリ島の歴史や文化を象徴しているのです。今回は、バリ島に伝わるケチャについて、見どころや鑑賞方法など、たっぷりとご紹介していきます。
目次
ケチャとはバリ島独自の民族舞踊
ケチャとは、バリ島独自の民族舞踊であり、他の国では見ることができません。上半身裸の男性たちが大勢で円陣を組んで、「チャッ、チャッ、チャッ」と独特の掛け声を発しながら踊ります。50人から100人で円陣を組むこともあり、リズミカルに響き渡る男性の合唱と、体全体でダイナミックに表現するさまは、大きな生きものが動いているかのように見えます。ここで、神秘的な民族舞踊「ケチャ」について詳しく見ていきましょう。
起源は悪魔を鎮める儀式
バリ島では、昔から疫病などが流行したり凶作が続いたりした際に、悪魔を鎮める儀式を行っていました。その儀式の中に、「サンヒャン」と呼ばれる人間の声を伴奏として踊るものがあり、これがケチャの起源とされています。1930年代に、バリ島に住んでいたドイツ人画家のワルター・シュピースが中心となり、サンヒャンの男声合唱をベースにバリ舞踊の動きを取り入れ、魅せるスタイルにアレンジしたことによって観光客の話題を集めました。それからこのスタイルがバリ島中に広まって、今ではバリ島の三大舞踊の一つとまで言われるようになり、ケチャを鑑賞しようと、多くの観光客が訪れています。
「ラーマーヤナ」を基にした物語
ケチャの演目は、インドの古代叙事詩である「ラーマーヤナ」を基にした物語を、5部構成のストーリーに仕立てています。定番の演目はラーマーヤナの「シータ姫誘拐」のシーンですが、開催場所やグループによって内容が異なることもあります。舞踊劇だけを演じるのではなく、トランスダンスをイメージしたサンヒャン・ジャランによって、火の上を歩くファイヤーダンスを加えたりするグループもあります。現地の言葉がわからなくても、開演前に配布される日本語版のあらすじを見れば、しっかりと楽しむことができます。
幻想的なダンスと男性の大合唱が見どころ
ケチャの最大の見どころは、幻想的な雰囲気で踊るダンスと、たくさんの男性によるチャッ、チャッ、チャッという大合唱です。全パートが人間の発生音だけで、会場にこだまする肉声と力強い踊りによって、神秘的な世界が広がります。このケチャ独特の空気感は、現地でしか味わうことができません。
ケチャのおすすめの鑑賞方法
ケチャの独特の空気感を味わうには、会場の世界観も重要です。ここで、是非とも訪れて欲しいおすすめの会場と鑑賞方法について紹介します。
ウルワツ寺院で絶景とともに
ケチャを鑑賞できる代表的なスポットとして必ず挙げられるのが、ウルワツ寺院です。バリ島最南部にあるバトゥン半島の断崖に建てられていて、インド洋を一望できる絶景はおすすめです。日没間近に始まるため、オレンジ色の大海原を眺めながらケチャを鑑賞することができます。円形の野外劇場の中央で燃えるたいまつの炎が醸し出すエキゾチックな雰囲気も、ケチャの魅力を最大限に引き出します。
ウブド周辺の寺院での定期公演
ウブドやウブド周辺の寺院では、ケチャの定期公演が行われています。寺院によってケチャのスタイルも異なるので、それぞれ見比べてみるのもおすすめです。
タナロット寺院
世界一美しい夕景スポットとして有名なタナロット寺院の北側に、ケチャを鑑賞できる集会場があります。タナロット寺院から見る夕景を堪能した後、バリ舞踊の本場ウブドでケチャを楽しんでみてください。
ダラム・ウブド寺院
ウブドのランドマーク「ウブド王宮」からほど近い「ダラム・ウブド寺院」は、ウブドエリアのおすすめスポットです。メインストリート沿いに建てられているため、ウブドでショッピングや食事を楽しみながら、立ち寄ることができます。ダラム・ウブド寺院は、賑やかなエリアにいることを忘れるくらい、自然豊かで穏やかな空間です。サンヒャン・ジャランのファイヤーダンスを見ることができるのもおすすめです。
バリ島でしか味わえないケチャの良さを堪能しよう
バリ島には伝統と文化が色濃く残っているため、現地に赴くことでしか味わえない体験をすることができます。ケチャもその一つで、会場の雰囲気も大きなエッセンスとなり、神秘的な空間の中で鑑賞することが可能です。人気の観光スポットを巡りながらケチャを鑑賞することで、バリ島の良さを充分に堪能することができます。しっかりとチェックして、バリ島での時間を思う存分楽しんでみてください。
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