見た目は似ているのに色は正反対！枝豆と大豆の違いとは？

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枝豆と大豆。見た目はどちらも豆であり、色だけが緑・茶色とはっきりと分かれている食材ですよね。同じ豆だからどっちを食べても同じものと思われやすいですが、実は両方ともにそれぞれに違いがあります。今回この記事では枝豆と大豆の違いと、それぞれの栄養価・カロリー、もやし・黒豆はどうやって出来ているのかを解説していきます。

枝豆と大豆の違い

枝豆と大豆の違いは、収穫の時期がズレているだけです。どちらも植物分類は「マメ科ダイズ属」であり、同じ種子からそれぞれ枝豆・大豆ができます。では具体的に、どういった違いがあるのでしょうか。下で紹介していきます。

枝豆

枝豆は大豆に熟す前に、枝ごと刈り取って収穫したものです。日本で枝豆が定着し始めたのは、江戸時代からといわれています。江戸時代では枝ごと刈り取って収穫した後、そのままの状態で茹でたものを売ったり食べたりしていたそうです。大豆と比べて枝豆の食感は柔らかくなっており、風味に甘みがあります。

大豆

枝豆から10月下旬〜12月頃まで熟させ、葉・茎が枯れて収穫したものを大豆と呼びます。枝豆は艶のある緑色ですが、大豆は茶色で見た目も乾燥しています。枝豆が大豆に熟してから収穫することで、味がギュッと凝縮したものに変化。味噌・醤油・納豆・豆腐など、大豆はさまざまな調味料や食品に加工されており、多くの人たちに好まれ食べられています。

枝豆と大豆の栄養価・カロリーの違い

枝豆と大豆は同じ種子ですが、栄養価・カロリーに違いが見られます。どちらかを食べるかによって、効果なども違ってくるでしょう。下に詳細を書きましたので、ぜひ参考にしてみてください。

枝豆の栄養価・カロリー

枝豆は大豆・野菜2つの栄養価を兼ね備えているので、緑黄色野菜に分類されています。枝豆をお酒のおつまみとして先に食べると、含まれているメチオニンなどの成分がアルコールを分解してくれるので、二日酔いになりにくくなります。また同じくカリウムも含まれており、体のむくみを解消してくれる働きもみせてくれる優れた食材です。他にも、ビタミン類・食物繊維・鉄分なども含まれています。枝豆のカロリーは、100gあたり約135kcalです。

大豆の栄養価・カロリー

大豆が「畑の肉」と呼ばれているのは、体を動かすのに必要なたんぱく質を豊富に含んでいるからです。100gあたりで計算すると、肉類は14～20％前後。卵類は12％ほどに対し、大豆（乾燥）のたんぱく質は30％を超えています。たんぱく質の他にも、脂質・食物繊維・イソフラボンなど、大豆には他にもたくさんの栄養が含まれているのです。大豆のカロリーは、100gあたり約422～433kcalです。枝豆と違い、大豆は脂質を3倍ほど多く含んでいるので、比例してカロリーも高くなっています。

もやし・黒豆はどうやって出来る？

もやし・黒豆は、茶色の大豆と違って見た目・色も違っています。一体どうやってこれらの食材に変化するのか。下記で解説していきます。

もやし

もやしは、大豆などの豆類・穀類・野菜の種子から発芽させた新芽のことを指します。種類はたくさんあり、大豆からできる大豆もやしや、黒豆（ブラックマッペ）からできる黒豆もやし、スーパーでよく販売されている緑豆もやしもあります。緑もやしは茎が太く甘みもあるので、炒め物や汁物などによく使用される食材。黒豆もやしは茎が細いので、ラーメン屋やサラダなどに使われます。大豆もやしは緑豆よりもさらに茎が太くなり、豆部分も1cmほど残ります。韓国料理のナムル・チゲ鍋などで使用される食材です。

黒豆

黒豆は、熟した黒色の大豆からできています。黒色なのは、大豆にアントシアニン系の色素が含まれているからです。見ての通り表皮が黒いので、煮豆に使用すると一緒に煮汁も黒くなります。最近では煮豆の他にも、黒豆茶・豆腐・納豆・コーヒーなども作られるようになっています。

枝豆と大豆は同じマメ科でも栄養価・カロリーなどの違いはある

味・使用用途、そして栄養価・カロリーにも違いがある枝豆と大豆。しかし、どちらも体に良い食べ物であることは間違いありません。塩ゆでした枝豆、加工されて食べやすくなっている大豆食品。ぜひ好みの食べ方で、枝豆と大豆を味わってみてください。