発酵させた肥料!ボカシ肥料の作り方や使い方・注意点を紹介!
栄養満点!作物を育てるなら発酵させた「ボカシ肥料」を作ってみよう
この記事を読むための時間:3分
作物を育てるとき、大抵の方はお店に出向いて肥料を購入してくることが多いのではないでしょうか。しかし手早く肥料を使えるのは良いものの、その分費用はかかり、家に持ち帰るだけでも一苦労ですよね。そこで今回はお店に出向かなくても、少ない材料で手軽に作れる「ボカシ肥料」を紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
目次
発酵させて作る「ボカシ肥料」とは?
ボカシ肥料とは、米ぬか・酒粕・油粕・動物のフンなどの有機質肥料を発酵させて作ったものです。発酵させてからつくると土中に微生物が多く住みつくようになり、他の肥料よりも作物が早く・健康的に育ちます。
ボカシ肥料の作り方
ボカシ肥料は、比較的簡単に作ることが可能です。しかし作る間の工程には、気をつけなければいけない点もいくつかあります。ボカシ肥料を作るときは、手順をしっかり確認しながら作業していきましょう。
必要な材料
ボカシ肥料を作るには、以下の材料を揃える必要があります。有機質肥料は、自分の必要な分だけ用意すればOKです。
- 米ぬか・酒粕・油粕・動物のフンなどの有機質肥料
- 発酵促進剤
- 水
ボカシ肥料は、有機質肥料が主体になります。そのため有機質肥料は1種類だけでなく、ミックスすることも可能です。ミックスすると、肥料の三大要素といわれる「窒素・リン酸・カリ」をバランスよく含められます。発酵促進剤は、少量で十分です。発酵促進剤を入れる理由は、失敗するリスクを少しでも減らすためで、こちらを使えば微生物が早く増加するので、失敗する可能性を限りなく減らせられるのです。
仕込み
まず、材料を必要な分だけ合わせていきます。合わせたら水を少しずつかけながら、手を使って材料を混ぜていきます。このとき注意するのは、使用する水の量です。水を多く入れすぎると、肥料が腐ってしまい、反対に少なすぎても微生物は減ってしまうので、ボカシ肥料をつくることが難しくなります。水を入れるときはバランスをみながら、量を調整していきましょう。ギュッと握ると固まり、指で押すとボロッと崩れるくらいを目安に、手で感触を確かめていきながらしっかりと混ぜていきます。
肥料を発酵させる
材料を混ぜ終えたら発酵させるためにナイロン袋やゴミ袋に肥料を入れ、空気を抜いて密封してから、雨の当たらない日陰に保管します。袋の中に空気中の酸素が入ってしまうと、悪臭がしたり、青カビ・黒カビが大量発生したりすることも。失敗した場合、土に戻して一から作り直すか、無事だった一部の肥料だけを取って再発酵することになります。袋に穴が開かないように注意しながら、肥料を密封していきましょう。そのまま肥料が発酵するまで放置し、春・夏の暖かい時期なら1ヵ月、秋・冬の寒い時期なら2~3ヵ月ほど待ちます。
発酵に成功していると、ヨーグルトのような甘酸っぱい匂いがし、白カビが出てきます。白カビは有機質肥料を入れると出てくるもので、肥料自体には何も問題はありません。しかし青カビ・黒カビは育てる作物に悪影響を及ぼすことがありますので、カビが肥料を覆いつくしていないかを確認しておきましょう。あとは肥料を乾燥させるために、白カビを混ぜこんだあと風通しのよい日陰で保管します。乾燥できたら、ボカシ肥料の出来上がりです。
ボカシ肥料の使い方
ボカシ肥料を使うときは、元肥か追肥で使い方が分かれます。元肥として使うなら、肥料は半分だけ活用します。作物の根元から20~30cmほど避けたところで、ボカシ肥料を混ぜ込んでいきましょう。追肥の場合は、土の表面にパラパラっとボカシ肥料をほんの少し撒くだけで大丈夫です。作物を初めて作る人は加減が難しいと思いますので、まずは追肥から始めてみるのをおすすめします。
ボカシ肥料を使うときの注意点
ボカシ肥料を使用すると作物が早く育ってしまうので、量を余分に多く撒く必要はありません。むしろ肥料を多く撒いてしまうと、作物がすぐに傷んでしまったり病気になったりする恐れがあります。また元肥として撒くとき、根元近くに混ぜ込んでしまうと、肥料焼けを起こしてしまうことがあります。肥料焼けすると、作物が枯れてしまうといったトラブルが発生するのです。ボカシ肥料は栄養満点の肥料だからこそ、量を間違えないように調整する必要があるといえるのです。
ボカシ肥料を使っておいしい作物を育てていこう!
ボカシ肥料の期限は、完成してから半年~1年ほどです。長い時間放ってしまうと、それだけボカシ肥料の効果が薄れてきてしまいます。効果を薄れさせないため、そしておいしい作物を育てるためにも、最低でも半年以内には使い切るように心がけましょう。
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