メンマが発酵食品だって本当?その原産地や作り方について解説
メンマの原産地や作り方について
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ラーメンのトッピングとして、また酒の肴として日本人に広く愛されているメンマは、麻竹を乳酸発酵させて作った発酵食品です。主原料である麻竹は主に中国南部や台湾で収穫されていて、日本の筍とは品種が異なります。麻竹を1メートルぐらいの若い状態で収穫し、茹でて柔らかくしたものを発酵させ、天日干ししたものが普段私達が良く食べるメンマのもとになります。メンマが腸内環境改善をサポートする健康食品であるということはあまり知られていないのではないでしょうか?今回はメンマにスポットを当てて、その作り方や栄養面などを詳しく解説します。発酵食品に凝っていらっしゃる方や、ラーメン好きな方など、ご興味のある方は最後までぜひお付き合い。
目次
発酵食品、メンマ
メンマは発酵食品です。メンマの主原料である麻竹を乳酸発酵させて作ります。発酵食品メンマの特色といえば、味噌や納豆、糠漬けなどと同じように植物性乳酸菌を多く含んでいることです。植物性乳酸菌はヨーグルトやチーズに多く含まれる動物性乳酸菌よりも日本人の体内に吸収されやすいと言われています。日本人が愛してやまないメンマは、日本人の体に合った発酵食品であるともいえます。
メンマの生産地
メンマの主原料である麻竹は中国南部や台湾で主に生産されていて、日本で食されるメンマの99%がこの2国からの輸入品です。その中でも中国南部産のものがほとんどで、台湾産のメンマは以前に比べて生産量が減少傾向にあると言われています。
メンマの原料は筍にあらず
日本ではメンマの原料=筍と思われがちですが、メンマに日本の筍は使用されていません。日本の筍は「孟宗竹」と呼ばれるもので、メンマで使われる麻竹とはそもそも品種が違うのです。麻竹は亜熱帯地方に生育する竹類で、日本には鹿児島県や沖縄県の一部にしか生育しておらず、残念ながら名産となるまでには至っていません。
メンマの作り方
メンマは麻竹を加工し、発酵させて作ります。その作り方を具体的に解説します。
茹でる
1メートル程生育した麻竹を収穫したのち、茹でる、または蒸すなどして熱を加え、柔らかくします。
塩漬け→発酵
熱を加え柔らかくなった麻竹に塩をまぶし、重石を乗せて漬け込みます。密封した状態にして漬け込むことにより発酵が始まります。
天日干し
ある一定まで発酵させたものを細かく叩き砕いてから、天日干しにします。
メンマのオススメ調理方法
塩漬けメンマから作る、プロ顔負けの本格メンマを家庭で作ることも可能です。ポイントはしっかり塩抜きすること。時間をかけてゆっくり塩抜きすることで、市販のものでは味わえない、コリコリした食感の美味しいメンマが意外と簡単に作れます。その作り方を具体的に説明していきましょう。
塩抜き
メンマに付いている塩を水で丁寧に洗い流したのち、ざるに開けて流水で塩抜きします。ある程度塩が抜けたらボールに水を張り、さらに一晩漬けておきます。ゆっくり時間をかけて水に漬けておくことにより、コリっとした食感が残りつつ、柔らかさも兼ね備えた美味しいメンマが作れるのです。
炒め煮
フライパンに油を引き、豆板醤、生姜、にんにくを炒めて、水切りしたメンマを投入し、炒めます。ある程度炒めたらメンマが被るぐらいのスープを張り、醤油、砂糖、味の素などの調味料を入れて味を整え、味が整ったらスープがある程度無くなるまで20分~30分程煮込みます。炒め煮にすることによりメンマがスープを吸って、味の染みこんだコクのある美味しいメンマになるのです。
冷ます
スープがある程度無くなったら火を止めて、ごま油を回し、冷まします。
発酵食品としての認知度が低いメンマ
メンマが発酵商品だということはあまり知られていません。メンマには納豆や味噌などと同じように、日本人が吸収しやすいとされる植物性乳酸菌が多く含まれているので、腸内環境を整え、血中コレステロールを低下させる効果があります。発酵食品メンマを美味しく食べて、健康な体をつくりましょう!
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