大豆が「畑の肉」と言われる理由は？実はスーパーフードだった！

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ベジタリアンにとって肉の代わりとなるのが大豆です。大豆は「畑の肉」と言われるスーパーフードであることをご存知でしょうか。

「なぜ大豆は畑の肉と呼ばれるのだろう」と気になっている方のために、「畑の肉」と呼ばれるようになった経緯や肉を超える豊富な栄養素について紹介します。

大豆が「畑の肉」と呼ばれる理由は必須アミノ酸

大豆のアミノ酸スコアは100

大豆が「畑の肉」と呼ばれているのは肉に匹敵するタンパク質を含んでいるからです。必須アミノ酸をバランスよく含んでいる良質のたんぱく質に肉や卵があります。植物性のタンパク質は動物性のタンパク質に比べて栄養価が劣ることが一般的ですが、大豆は例外です。

タンパク質の栄養価はアミノ酸スコアで評価されます。大豆のアミノ酸スコアは肉と同じで100。体内では合成しにくい必須アミノ酸も大豆にはバランスよく含まれているため、まさに「畑の肉」という名前にふさわしい食品なのです。

ネーミングの親はドイツ

大豆を「畑の肉」とネーミングしたのはドイツ人です。1873年にウィーンで行なわれた万博で、大豆が日本の農産物として取り上げられました。大豆に含まれている栄養価が優れていることや、肉の代わりとして使える十分なたんぱく質が含まれていることを知ってドイツ学者は大豆に興味津々になったのです。

その後、ドイツ人が大豆の栽培を試みるようになりましたが、そのときのキャッチフレーズが「大豆は畑の肉」でした。ヨーロッパの気候は残念ながら大豆の栽培には不向きでしたが、そこから世界中に大豆の栄養価が知れ渡り「畑の肉」という呼び名も定着したのです。

植物性タンパク質のデメリットを補う大豆

植物性たんぱく質は肉や卵などの動物性たんぱく質と比較すると、どうしても必須アミノ酸の種類が少なく質が落ちてしまいます。しかし大豆は植物タンパク質のデメリットを補う「畑の肉」です。

大豆には必須アミノ酸が肉と同じほど含まれているため良質なたんぱく源であるといえます。また大豆はタンパク質だけではなく大豆レシチン、大豆サポニン、オリゴ糖、大豆イソフラボンなどの大豆ならではの機能性成分を含んでいることが魅力。

レシチンは脳に働きかけることで良く知られています。記憶力を向上させたり、アルツハイマーなどの病気の予防効果を期待できる栄養素です。オリゴ糖は善玉菌のエサとなるため、定期的に摂取することで腸内環境を整えて、免疫力アップにつながります。

サポニンは抗酸化作用があるため、活性酸素の働きによる悪玉コレステロールの蓄積を抑制できます。大豆イソフラボンは女性の美容に効果的な栄養素。女性ホルモン「エストロゲン」とそっくりの働きをするので、エストロゲン不足によるホルモンバランスの乱れや肌トラブル、心の不調などを予防するサポート役になってくれます。

大豆は肉や魚の代わりに使える食材

世界の中でも特に日本は大豆を食べる国ですが、食生活が欧米の影響を受けるようになってから豆類の摂取量は減ってきています。日本人が昔、肉や魚をあまり食べられない時でも丈夫な体を持ち長生きできたのは大豆料理を食べていたからだと考えられているのです。

今でも大豆の役割は変わっていません。「畑の肉」と言われている大豆は肉や魚の代わりにたんぱく源として使える食材です。タンパク質の量が豊富なだけではなく、肉と同じように必須アミノ酸を豊富に含んでいるため健康維持に役立ちます。さらに大豆ならではの栄養素は美容や病気予防にも効果的です。

ドイツが「畑の肉」と呼び、アメリカでは「大地の黄金」と呼んでいる素晴らしい大豆食品。タンパク質は人間の筋肉や内臓などの組織づくりに欠かせない成分ですから、ダイエットやビーガンなどの理由で動物性のタンパク質を取りたくない場合は畑の肉である大豆で良質なたんぱく質を取り入れましょう。

「畑の肉」と呼ばれる大豆で栄養バランスの良い食事を！

大豆はその豊富な栄養素からドイツ人に「畑の肉」と名づけられました。まさに、肉と同様に質の高いたんぱく質を含んでいます。毎日の食事に積極的に大豆製品を取り入れましょう。