発酵食品プロバイオティクスについて

 

この記事を読むための時間：3分

 

腸内環境を整える”腸活”をしていると、プロバイオティクスという言葉をよく聞くようになりますが、その言葉の意味をご存知ですか？なかなか一般的には馴染みのない言葉ですが、腸活をする上ではプロバイオティクスは大切です。そこで今回は、発酵食品プロバイオティクスとは一体何なのか？について詳しく解説していきます。また、どんな食品に多く含まれているのかなどもご紹介しますので、腸活中の方はぜひ最後までお読みください。

プロバイオティクスとは？

プロバイオティクスとは、イギリスの微生物学者Fuller氏が1989年に定義したものによると「腸内フローラのバランスを改善することにより、人に有益な作用をもたらす生きた微生物」のことです。また、その微生物を含んだ食品自体をプロバイオティクスと呼ぶこともあります。

プレバイオティクスとは？プロバイオティクスとどう違う？

プロバイオティクスの他にも”プレバイオティクス”という物質もありますが、2つは似て非なる物質です。プレバイオティクスはプロバイオティクスの働きをサポートする物質で消化管上部で分解や吸収がされず、腸内のプロバイオティクスのエサとなり善玉菌を増やしてくれる性質を持っています。ですから、プレバイオティクスとプロバイオティクスを同時に摂ると非常に有効的で、腸内環境を整えるには最適な組み合わせと言えるでしょう。

プロバイオティクスになる条件とは？

プロバイオティクスになるには、いくつか条件が定められています。箇条書きで記載するのでチェックしてみましょう。

 

・安全性の保証

・もともと腸内フローラの一員であること

・生きたまま腸内に到達できること

・小腸・大腸で増殖可能

・人に良い効果を発揮すること

・食品などで有効な菌を維持できること

・安価で簡単に取り扱えること

発酵食品プロバイオティクスの多い食品とは？

それでは、発酵食品の中でプロバイオティクスの多い食品についてご紹介します。どの食品も安価で簡単に手に入るものばかりなので毎日継続することが可能です。ぜひ、発酵食品プロバイオティクスを摂取し、元気なからだを手にいれましょう！

乳酸菌飲料

乳酸菌飲料はプロバイオティクスが多く、スーパーやコンビニでも安価で手に入るため、毎日の習慣にしやすいのが特徴的。朝食にプレバイオティクスの多いバナナなどと一緒に摂るとさらに効果的！

チーズ

チーズはヨーグルトよりも発酵が強力で、その中でも特に、カマンベールやブルーチーズなどの臭みのあるナチュラルチーズがおすすめです。プロセスチーズは加熱段階で乳酸菌が死滅してしまうので整腸効果などは期待できません。お酒を楽しむ方はおつまにカマンベールやブルーチーズなどをチョイスしてみると良いでしょう。

ぬか漬け

自分でぬか床を作りぬか漬けを作るのは大変ですが、スーパーなどに売っているぬか漬けにも乳酸菌や酪酸菌などの微生物は含まれているため、食事の付け合せやあともう一品というときは、ぜひぬか漬けをチョイスしてみましょう。

テンペ

テンペは、日本ではあまり馴染みのない食品ですがプロバイオティクスが多く含まれている食品です。食感は豆腐よりも少し固めで生きたカビの混合物を使って発酵させられているので風味は少し強いものの、肉や豆腐の代用品としてベジタリアンの方に愛されている食品です。少し手に入りにくいですが、ベジタリアンの方でも気軽にプロバイオティクスを摂取できる優秀な食品です。

まとめ

本記事では、発酵食品プロバイオティクスについて解説しました。プロバイオティクスは、「腸内フローラのバランスを改善することにより、人に有益な作用をもたらす生きた微生物」のことで、その食品自体をプロバイオティクスと呼ぶこともあります。

 

さまざまな条件をクリアしたプロバイオティクスは、乳酸菌飲料、チーズ、味噌、ぬか漬けなどに含まれており、日本では馴染みはありませんが”テンペ”というインドネシア発の食品にも多く含まれていることがわかりました。毎日の食生活を少し意識するだけで、元気なからだに一歩近づくかも？！ぜひ、発酵食品プロバイオティクスをお試しください。