賞味期限切れの納豆はいつまで食べられる?腐敗サイン・保存方法も
賞味期限切れの納豆はいつまで食べられる?
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冷蔵庫に入れていた納豆の賞味期限がいつの間にか切れていた、という経験はありませんか?そんな時、賞味期限を1日でも過ぎていたら廃棄するという方もいれば、数日なら食べる方もいるはず。この記事では、賞味期限が切れた納豆がいつまで食べても良いのか解説していきます。よく期限内に食べ忘れてしまう方は、ぜひ参考にしてください。
目次
「納豆は発酵しているから賞味期限は関係ない」って本当?
「納豆はもともと発酵して腐っているため、賞味期限はあまり関係ない」という意見も見かけますが、それは間違い。まずは納豆と賞味期限の関係について確認しましょう。
「賞味期限」と「消費期限」の違い
賞味期限は開封前に正しい方法で保存していた場合に「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」のこと、消費期限は開封前に正しい方法で保存していた場合に「安全に食べられる期限」のことです。納豆に記載されているのは基本的に賞味期限のみですが、賞味期限は比較的傷みにくく、品質の劣化が比較的緩やかな食品に表示されています。この期限を過ぎてしまっても、すぐに食べられなくなるというわけではありません。(参照:消費期限と賞味期限:農林水産省)
「発酵」と「腐敗」の違い
「発酵」と「腐敗」はどちらも、微生物が食品のタンパク質や炭水化物を分解して起こります。この「発酵」と「腐敗」は、菌の種類や変化する過程で生成される成分に違いがある訳ではなく、実は明確に分類できないものです。しかし、一般的には「発酵」は人間の身体に有益なもの、「腐敗」は人間の身体に有害なものと区別されています。つまり、納豆などの発酵食品は「腐っている」とは言いません。そして他の食品と同じく時間が経つと腐ります。
納豆の賞味期限は意外と短い!
納豆の賞味期限は約1週間程度と意外と短めです。同じ発酵食品でも一般的にスーパーで販売されている味噌の賞味期限は6〜12ヶ月、醤油は8〜24ヶ月です。なぜ納豆の賞味期限が短いのかというと、納豆は熱処理がされていない生鮮食品であり納豆菌が生きた状態で販売されているからです。
賞味期限が切れた納豆はどうなる?
賞味期限が切れた納豆は、雑菌の混入や菌の増殖などにより発酵や腐敗が進み、水っぽい見た目になり鼻にツンと来るアンモニア臭になっていきます。賞味期限が切れた納豆からアンモニア臭がするのは、大豆のたんぱく質の発酵が進むとアンモニア成分が生成されるためです。また、ジャリっとした食感になったり、混ぜてもネバネバ感が出なくなったり、粉チーズをかけたように白いつぶつぶができたりすることも多いです。
賞味期限が切れても食べられるのはどれくらい?
納豆と賞味期限の基本的な知識がわかったところで、続いては、賞味期限が切れた納豆がどれくらいまで食べられるのか紹介します。
賞味期限から2~3日の納豆
賞味期限が2~3日過ぎた納豆は、多くの場合まだ食べられます。臭いや見た目にもあまり変化は見られません。ただし、ひきわり納豆の場合は他の納豆よりも発酵が進みやすいため、すでに変化が現れていることもあります。特に多いのは粉チーズをかけたように白いつぶつぶが現れる現象です。このつぶつぶは発酵が進んでできた「チロシン」と呼ばれるもので、アミノ酸の結晶なので食べても身体に害はありませんが、食感や味には影響を及ぼしてしまいます。
賞味期限から1週間の納豆
賞味期限が1週間切れると、美味しく食べられない可能性が高いです。見た目にも変化が現れ、チロシンができていたり黒くて硬い部分ができたり、また豆が濡れたように水っぽくなっていたりします。アンモニア臭がきつくなっていることも。このような状態で食べても健康に害があるとは考えられていませんが、「美味しく食べたい」という方は食べないことをおすすめします。(参照:よく寄せられる質問 | おかめ納豆 タカノフーズ株式会社)
賞味期限から1ヶ月の納豆
賞味期限が1ヶ月以上切れている納豆は食べないことをおすすめします。この時期になると、雑菌やカビ菌も増殖している可能性があります。状態はドロッとしている、もしくはサラッと水っぽく、混ぜても糸を引かなくなっていることが多いです。アンモニア臭やカビ臭も強くなっているはずです。
もう食べられない納豆の腐敗サイン
納豆は、賞味期限がどれくらい切れているかではなく、見た目やニオイ、硬さなどの状態を見て食べられるかどうか判断するのがおすすめです。なぜなら、保存状態によって劣化・腐敗のスピードが異なるからです。もう食べるのを諦めるべきという納豆のサインは、カビが生えている納豆。また、アンモニア臭が強くなっている納豆も、食べても健康に害はないと考えられているものの、刺激が強いため気分が悪くなることがあります。苦みや酸味を感じる場合もあるので、食べない方が良いでしょう。
納豆の正しい保存方法
賞味期限が有効なのは、「開封前に正しい方法で保存していた場合」に限られます。一般的な納豆の正しい保存方法は「10℃以下」ですので、冷蔵庫に入れておくのがおすすめです。納豆は10℃以上の場所で菌の動きが活発になります。そのため常温で放置すると再発酵が進んで賞味期限前から傷んでしまったり、品質の劣化が速くなったりします。賞味期限内に食べられない場合は、冷凍保存も可能です。納豆は冷凍すると柔らかくなってしまいますが、品質に問題はありません。ラップで包むか保存容器に入れて密封した上で冷凍庫に入れ、食べる時には冷蔵庫へ移して自然解凍するのがおすすめです。
納豆は賞味期限までに美味しく食べよう!
賞味期限切れの納豆がいつまで食べられるのか紹介しました。納豆の賞味期限は意外と短く、温度による影響を受けやすいことがわかりましたね。正しく保存できていれば賞味期限が切れてから数日は食べられる可能性が高いですが、やはり風味が変化して美味しさが損なわれてしまいます。納豆は正しく保存して、賞味期限までに美味しく食べましょう!
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